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東日本大震災から5年が経過しても、復興の道は険しい。未だ仮設住宅に住んでいる人もいて、その住宅の老朽化も問題になっている。
雇用の問題も、人口流出も深刻で、震災の爪痕はまだまだ癒えていないことを感じていた。

そこに来て、今度の熊本を中心とした九州を襲った群発地震。

大きな傷を受けた日本が再び激震に襲われ、満身創痍と言ってもいい状態。

被災者が助けを求め、海外からもそれに対する援助が寄せられて。
今が日本の危機だと、誰もが理解していた。
「マズいぞ、これは」

でも、こういう、危機的状況の時こそ、彼女たちが勇気を、笑顔を、希望をくれる。
こういう時の彼女たちは本当に強い。

■ 「ももいろクローバーZ DOME TREK 2016 大打ち上げ大会 ~映像と共にふりかえる~」追加公演

本来、 「ももいろクローバーZ DOME TREK 2016 大打ち上げ大会 ~映像と共にふりかえる~」をメインにした1日2回公演が予定されていたのを、彼女たちの発案で、朝の9時開始で追加公演を行うことが急きょ決まった。その入場料金は全額寄付されるとともに、このライブの中継は無料で行われるという。

メンバーそれぞれが、自分のブログを更新し、このライブに対する想いを口にした。

百田夏菜子「誰かの力に勇気に笑顔に
つながりますように!
みんなでたくさんの思いをこめて」
佐々木彩夏「 メッセージを込めて
賛同していただけるモノノフのみんなの想いと共に…
「私たち」で出来ることをしたいです。
熊本、大分のみなさんに笑顔が届きますように。」
玉井詩織「 みなさんに笑顔の素を届けられるよう
私たちにできることを精一杯やりたいと思います。
そして1日でも早く
皆様が安心して生活できる日がくることを
心よりお祈りしています。
他にも私たちにお手伝いできることを
これからも考えていきたいと思っています。」
有安杏果「 昨日メンバー5人で
4.29のライブのセットリストを考えました。
何か出来ることを見つけて
熊本の復興、心の復興を
お手伝いさせてもらえたらなって思う。」
高城れに「 熊本の力に少しでもなれるように、離れていようが熊本に思いが届くように。
少しの力だとしてもみんなで協力したら必ず大きな力になると信じて。
私達は精一杯ライブに思いを込めて。」

こうして始まった早朝ライブ。

セットリストからも、勇気と優しさを届けたいというメッセージが感じられた。

M0:overture
M1:Z伝説 ~終わりなき革命~
M2:ゴリラパンチ
M3:Chai Maxx ZERO
MC 自己紹介
M4:Link Link
M5:サボテンとリボン
M6:モノクロデッサン
M7:仮想ディストピア
M8:行くぜっ!怪盗少女
M9:白金の夜明け
M10:ニッポン笑顔百景

1曲目から3曲目。
被災地で、ネットでこのライブを見ることが出来たモノノフに、これ以上ない勇気を与える曲。
そこから続く、優しさと希望と笑顔に満ちたセットリスト。

彼女たちは「今、自分たちにできること」を全うした。

10曲、というのは、彼女たちのライブにしてはコンパクトだ。
でも、この後、メインの打ち上げがあるので、あまりボリュームのあるライブも出来ない。

そうした制限の中で、彼女たちが、自分たちにできることの一つとして、被災地に届けた心のこもったライブ。

願わくば、被災地の方々に、少しでも笑顔が戻るように。
彼女たちの思いが届くように。

そう祈らずにはいられないライブでした。

そして、この後の打ち上げ大会1部。
私は幸運にもチケットが当たり、現地のTDCホールへ。
恐らくこのライブの影響もあって、開場が30分も遅れて。
それでも誰一人モノノフは文句も言わず混乱もなく。

そして、会場に置かれた募金箱には、途切れることなくモノノフが詰めかけて、自分の気持ちを被災地へ届けようとしていました。

そして、2回の打ち上げ公演を終えて。
ネットには、参戦できたモノノフの称賛のコメントが連なっています。

その多くが「楽しかった」のはもちろん「幸せだった」という内容です。

そう、この日のももクロが届けたのは、「幸せ」でした。

1部のおしまいに、詩織ちゃんが言っていました。
「ウチら、本当にただライブ見ていただけなんだけど、いいのかな」

いいんです。
大満足です。

そして、これからも、勇気と希望と笑顔を届けてください。

モノノフとして、自分も協力します。

[April 29, 2016]

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